ヨガの教え「サントーシャ」を実践したら子育てが楽になった話

完璧を求めるあまり、育児に疲れを感じていませんか?

私は子育てを始めてから、自分が「完璧主義」であることに気がつきました。

自分の中で「子育てとはこうあるべき」という理想を思い描き、自分で自分を追い込む結果、ストレスが溜まり、心身ともに疲れ果てることが何度もありました。

「なんでも完璧にこなしたい」という思いはお子さんへの愛情の表れでもありますから、決して悪いことではありません。

しかし、育児では思い通りにならないことが当たり前なので、完璧を目指すほど自分を追い込んでしまう可能性があるのです。

今回はヨガの教え「サントーシャ」を私が学んだ「完璧主義な育児」から抜け出すまでの体験談をお伝えします。

完璧主義がもたらした育児のストレス

私は、2017年に第一子、2019年に第二子を出産しました。現在は、7歳と5歳の男の子の母親として、日々子育てに奮闘しています。

最近は、「子育ても楽になった」と感じることが増えてきました。しかし、上の子が生まれてから幼稚園に入園するまでは、毎日が大変の連続。子育ての大変さを痛感する日々で、楽しむ余裕はほとんどありませんでした。

今振り返ってみると、「もっと手を抜いていいんだよ」と、当時の自分に優しい言葉をかけてあげたくなります(笑)。

というのも、少し前の私は、「なんでも効率的にこなしたい」「自分が思った通りに進めたい」という思考がとても強かったんです。

例えば、
・「子どもがお昼寝している間に家事を終わらせたい」
・「毎食、栄養バランスを考えた手作りの食事を作ってあげたい」
自分の中で決めたルールを、何としてでも守ろうとしていました。

でも、思った通りにいかないときには、つい「私はだめだ」と自分を責めてしまうことがありました。

毎日「やらなければならないこと」に追われて、心の余裕はどんどんなくなっていきました。その結果、イライラすることが増え、夫に八つ当たりしてしまうこともよくありました。

サントーシャとの出会い

育児ストレスがピークに達していた当時、ヨガを学び始めたことで、「サントーシャ」というヨガの教えに出会いました。

サントーシャとは、ヨガ哲学における「満足」や「今あるものに感謝する」という教えです。

完璧を求めず、自分が今持っているものに感謝することや現状に満足することを意味します。

この考え方に触れたとき、私ははじめて自分の完璧主義が育児においてどれほどストレスの源になっていたかを実感しました。

サントーシャの教えに従い、まず最初に意識したのは「今の自分を受け入れる」ことでした。

育児には完璧な方法はないこと、何事も計画通りにはいかないことを受け入れ、自分ができる範囲で最善を尽くすことが大切だと気づいたのです。

もちろん、最初はその考え方を実践することが難しく感じました。しかし、サントーシャを心に留めながら、少しずつ自分を許していくことができました。

完璧主義から解放される瞬間

サントーシャの考え方を意識し始めたことで、私は少しずつ自分を解放することができました。

例えば、子どもが昼寝をしている間に家事を終わらせることに執着していた時期から、「今、目の前にあることを大切にする」という意識に変わっていきました。

子どもが目を覚ました時には、家事を中断して、一緒に遊んだり、抱っこしたりすることを楽しむようになったのです。

完璧に家事を終わらせることよりも、子どもと過ごす時間の方がずっと価値のあるものだと感じるようになりました。

また、食事に関しても、いつも栄養バランスのとれた完璧な献立を考えることにこだわるのではなく、食事の時間を楽しむことに重点を置くようにしました。

たとえおにぎりだけでも、子どもと一緒に作って食べることで「今、目の前のことを楽しんでいる」感覚を味わうことができました。

このように、サントーシャの教えを日々の育児に取り入れていくことで、心が楽になり、自然とストレスが減っていったのです。

サントーシャが育児に与えた変化

サントーシャを実践することで、私の育児は大きく変わりました。

完璧を求めることから解放された結果、育児に対する心の余裕が生まれ、子どもとの関係もより深まりました。

「もっとできるはず」と自分を追い詰めることなく、今できることを最大限にやり、あとはその結果に満足することができるようになったのです。

さらに、サントーシャは育児だけでなく、自分自身の心のケアにもつながりました。

完璧主義がもたらしていた心の疲れが、サントーシャを取り入れることで軽減され、今では自分のペースで育児を楽しんでいます。

完璧でなくても大丈夫、今の自分を受け入れ、今できることを大切にすることが、育児をより充実させる秘訣だと感じています。

おわりに

完璧主義から解放されることで、子育てが楽になり、心に余裕が生まれました。

サントーシャというヨガ哲学の考え方に出会ったことが、私にとって大きな転機となりました。

完璧でなくても、愛と満足を感じながら育児をしている今の自分にとても満足しています。

これからもサントーシャを心に留めて、子育てとともに成長していきたいと思っています。