子育て中の”感情の揺れ”に悩むママへ。ヨガで心を穏やかにする方法

子育てが始まってから、自分の感情が思うようにコントロールできなくて、イライラしたり、急に落ち込んだりすることはありませんか?

そんな自分を責めてしまい、さらに辛くなる……そんな経験を持つお母さんも多いと思います。

この記事では、2人の男の子を育てながらヨガを教えている私が、自分の体験をもとに、感情のコントロールが難しいときに役立つヨガの習慣をお伝えします。

子育て中に感情のコントロールが難しくなる理由

ホルモンバランスの変化

子育て中に感情のコントロールが難しいと感じる原因の一つに、ホルモンバランスの変化があります。

特に、出産後や授乳中はホルモンの急激な変動が起こり、これが感情に大きな影響を与えることがあります。

例えば、産後はエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンのレベルが大きく変動します。この変化は、気分の不安定さやイライラ感、または情緒的な落ち込みを引き起こすことがあります。

授乳中もオキシトシンというホルモンが分泌されますが、このホルモンは愛情を感じさせる一方で、過剰なストレスを感じることがあり、感情の起伏を大きくすることもあります。

ヨガを通して、身体のリラックスや呼吸の調整を行うことで、このホルモンバランスを整え、心身の安定を取り戻す手助けになります。

睡眠不足や疲労

睡眠不足や疲労も感情のコントロールに大きな影響を与える要因です。

特に子育て中は、夜中に赤ちゃんが起きたり、小さな子どもの世話で眠れないことが多いため、十分な休息が取れず、心身に負担がかかります。

睡眠不足が続くと、脳の働きが鈍くなり、感情のコントロールが難しくなります。疲れがたまると、些細なことでイライラしたり、感情が過剰に反応することがあります。

これは、身体が休息を求めているため、ストレスに対する耐性が低下していることが原因です。

また、疲れが蓄積されると、自律神経が乱れ、心身のバランスが崩れることがあります。自律神経が乱れると、リラックスすることが難しく、感情が不安定になりやすくなります。

このような場合、ヨガの呼吸法やストレッチは、リラックスを促進し、心と体を調整する助けになります。

深い呼吸を行うことで、副交感神経を活性化させ、リラックス効果を得られます。また、軽いヨガポーズは筋肉の緊張を解消し、睡眠の質を向上させることが期待できます。

精神的なプレッシャー

子育て中の精神的なプレッシャーも、感情のコントロールが難しくなる大きな原因の一つです。

子育ては喜びと同時に、多くの責任や期待が伴うため、精神的に負担を感じることがあります。

特に、家事や育児、仕事、社会的な役割をこなす中で、完璧を求める気持ちや、周囲からの期待に応えようとするプレッシャーが強くなることがよくあります。

この精神的なプレッシャーは、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を増加させ、身体にさまざまな影響を及ぼします。

過度なストレスは、感情を不安定にし、イライラや落ち込みを引き起こす原因となります。

また、常に「やらなければならないこと」が頭に浮かぶことで、心が休まる暇がなく、リラックスしにくくなることもあります。

ヨガは、こうした精神的なプレッシャーを和らげるためにおすすめの方法です。

ヨガのポーズや呼吸法を実践することで、心と体を落ち着かせることができます。

例えば、深い呼吸法(プラーナヤーマ)は、交感神経と副交感神経のバランスを整え、ストレスを軽減する効果があります。

また、瞑想やマインドフルネスを取り入れることで、現在の瞬間に意識を集中し、過去や未来の心配から解放される感覚を得ることができます。

ヨガを通じて、自己の状態に意識を向けることができ、精神的なプレッシャーを感じている自分を受け入れ、少しずつ心のバランスを取り戻すことができます。

ヨガが感情のコントロールを助ける理由

呼吸法

呼吸法は、感情のコントロールを助けるおすすめの方法です。

深い呼吸を行うことで、身体の緊張がほぐれ、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が減少します。これにより、心拍数が安定し、感情的な反応を抑えることができます。

特に、ゆっくりとした深呼吸や、数秒ごとに息を吸って吐く練習は、冷静さを保ちやすくし、感情的なバランスを保つのに役立ちますよ。

瞑想

瞑想の実践も、感情のコントロールを助けます。

瞑想中は、心が静まり、現在の瞬間に集中することで、過去や未来に対する不安やストレスから解放されます。

これにより、感情を客観的に捉えやすくなり、反射的な反応ではなく冷静な判断ができるようになります。

軽い運動

アーサナ(ヨガのポーズ)は、身体を動かすことで心身の緊張をほぐし、感情のコントロールを助ける役割があります。

ポーズをとることで筋肉がリラックスし、血行が促進されます。

また、呼吸とポーズを組み合わせることで、身体の状態に意識を向け、心の状態も整えることができます。

子育ての合間におすすめ!ヨガの実践例

寝かしつけや授乳中に腹式呼吸

子育て中の忙しい毎日の中で、ほんの数分で実践できる「腹式呼吸」は、心を落ち着かせ、リフレッシュするのにとても効果的です。

腹式呼吸は、深い呼吸を意識的に行い、腹部を膨らませながら息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す呼吸法です。これにより、身体の緊張を和らげ、リラックス効果が高まり、心の中のストレスも軽減できます。

私は寝かしつけの時によく実践しています。子どもを見守りながら、呼吸に集中するだけで、少しずつ穏やかな気持ちになれますよ。

子どもを見守る時間をマインドフルネスの練習に

子どもを見守る時間をマインドフルネスの練習に活用するのも良いですよ。

子どもが機嫌よく遊んでいる時に、その動きや表情に意識を向けて、ただその瞬間を観察します。

周りの雑音や自分の考えにとらわれず、子どもの動きに集中することで、心が現在に根付き、穏やかな気持ちになります。

※外は車や自転車など危険も多いので、室内の静かな空間で行うことをおすすめします。

子どもの横で軽いストレッチ

軽いストレッチは忙しい日々の中でも気軽に実践できるおすすめの方法です。肩回しや首のストレッチなど疲れを感じる部分を伸ばしてあげるだけで十分です。

子どもがお昼寝している時間や、機嫌よく遊んでいる間など短い時間であっても、少し体をほぐすことでリラックスした気分が味わえます。

わが家では、私がリビングの片隅で子どもを見守りながらヨガをしていると、次男が横にきて一緒にヨガのポーズをとり始めることがあります。子育ての幸せを噛み締める貴重な時間です^^

ヨガで自分を大切にする時間を取ろう

子育ては喜びも大きいですが、それと同時に大変なことも多いですよね。

だからこそ、自分をいたわる時間を持つことが大切です。

ヨガを通じて、感情を整え、心と体の健康を育むお手伝いができれば幸いです。